2016年09月07日

嫁入り道具だった「嫁入りおいり」



丸亀の「嫁入りおいり」を作っている店を訪問

工場を拝見させてもらった。


「嫁入りおいり」とは、香川県の西讃地方を主に伝わる和菓子で

餅米から作られる「あられ」

小さな丸いあられは、色が桃色、緑、白、空色、紫、オレンジなど様々

とても可愛い




嫁入り道具だった「嫁入りおいり」










昔は、嫁入り道具の一つとして

花嫁さんがお土産として配ったり、引出物にしたお菓子

お嫁さんを見るために集まってきた近所の人たちや子どもに

幸せのおすそ分けとして配られたらしい


全国でも珍しい独特の風習だったのでは・・・

今では郷土のお菓子として、お土産にされたり、雛祭りに食べられたりしている。

今でも結婚式で配られていることもある。





嫁入り道具だった「嫁入りおいり」








ご主人にざっと作り方を説明してもらった。

かなり細かい作業のようで長年の勘がいる作業


餅米を蒸し、砂糖を混ぜて伸ばし、小さく四角に切る。




嫁入り道具だった「嫁入りおいり」


嫁入り道具だった「嫁入りおいり」









それを乾燥、その乾燥の度合いが難しいそうで

乾燥しすぎると割れてしまい製品にならない。




嫁入り道具だった「嫁入りおいり」








乾燥したものを釜で煎って角が取れて、丸くなる。

写真は着色する前のもの

これに砂糖蜜で味付けして、着色して出来上がる。

なかなか手間がかかるお菓子のようだった。




嫁入り道具だった「嫁入りおいり」









出来たほやほやを試食させてもらったが

ふわ~っと軽い感じで、口の中に入れると「しゅわ~」とほんのりと甘くて

すぐに口の中で溶ける。


出来上がるのに一週間もかかるそうだけど、食べるのは本当に一瞬。

色とりどりで可愛くて、お嫁さんのお土産にピッタリ


見た目は簡単そうなお菓子も作り方を聞くと

味わって食べなくてはと思った。







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この記事へのコメント
色つきの 優雅な米菓子のようです 
Posted by カピパラカピパラ at 2016年09月07日 17:54
土地によって文化も違いますね
初めて知りましたお嫁さんにあいます
綺麗で可愛くて甘く  そんな昔もあったのかしら
Posted by 喜美 at 2016年09月08日 07:10
カピパラさん

おはようございます。

さぬき市の東讃の方は、こんな風習はないようですね。
でも、優雅でいいです。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2016年09月08日 10:02
喜美さん

おはようございます。

喜美さんにもお嫁入りおありだったでしょう~
きっと可愛くて美しいお嫁さんだったことと思います。
懐かしいですね。
あの頃はハートも可愛かったですね!
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2016年09月08日 10:04
かをるさん こんにちは。
いつもブログ読ませて頂いています。
写真全般がとても素敵で癒されています。
最近ではゴーヤの写真も良かったです。

”嫁入りおいり”の事ですが、長女の婚礼のときの
おいりを20数年経った今でも保存しています。
色も変わらずつぶしてみるとカリッとしています。
誰かに話したかったので、かをるさんのブログを拝見して、
チャンスだと思い、コメントさせて頂きました。
Posted by オリーブ at 2016年09月10日 09:41
オリーブさん

こんにちは~

コメントありがとうございます。
そして、見ていただいて光栄です。
本当にありがとございます。
ゴーヤは元気で、今小さな実が20個ぐらいなってます。
また、ブログあげなくちゃ~と思ってます。

それにしても、おいりを20数年も保存ですって!
>色も変わらずつぶしてみるとカリッとしています。<
なんて
まあ~それはびっくりもの
保管も良かったのでしょう~

何よりオリーブさんの母親の気持ちが伝わったのでしょう~
本当にいいお話です。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2016年09月10日 16:16
>何よりオリーブさんの母親の気持ちが伝わったのでしょう~<

嬉しいお言葉です。有難うございます。実は25年経っています。
当時、相手方が"おいり"がきれい(結構なもの)という事は
お嫁さんがきれいに通じる。と言う意味合いな事を言われたような
気がしました。親ばかですね。いつまで、きれいか試しててみよう。
と思った訳です。娘は普通ですが、”おいり”がきれいでなんか
ホッとしました(笑)。
これを製造されたお菓子屋さんの腕がよかったのですね。
Posted by オリーブ at 2016年09月10日 16:51
オリーブさん

そうなんですか?
親ばか力はすごいですね。
25年間ですか・・・

製造元が良かったと言うより
オリーブさんの保管が良かったんだと思いますよ。
その保管は、熱い想いの反映だったのでしょうね。
奇跡のようなお話です。

貴重なお話です。
是非に娘さんと婿殿にお話ししてあげてくださいね。
感動すると思いますよ。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2016年09月10日 23:13
 
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    コメント(8)