2015年03月19日

兄の辞世の句




兄の事が続くが

ワタシの兄に対する供養と思っている。


兄は日本画を毎日描きつづけていて

病気が分かった時、庭の蝋梅を描いていた最中だったらしい

その蝋梅の50号の絵が絶筆となった。


今も庭の蝋梅の木に色あせた花が姿をとどめている。

兄は、描きあがってないその絵がいかにも心残りだったのだろう

亡くなる何日か前に描きたいというので、甥が絵具を用意し

震える手で蝋梅の花に色をそえ、命を与えたという。


そして、蝋梅の絵を前してに辞世の句を詠んだと

あいさつの中で甥が披露してくれた。

正に死ぬ間際に詠んだもので、心に沁みた。






兄の辞世の句








本人の自筆をコピーしてもらった。




「蝋梅を 最期の筆と思いしに 花より先に 我は散るらん」







この桜は昨年の桜を描いたもの

今年の桜を見ることなく、逝ってしまった。




兄の辞世の句

















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この記事へのコメント
良い話を聞かせていただきました。
お兄さんへの愛が感じられます。
Posted by geotech at 2015年03月19日 17:25
壮大な桜ですね。
心に迫ります。
Posted by 秋桜 at 2015年03月19日 18:31
かをるさん
お兄様 お悔やみ申し上げます。
時折 謡の舞台の様子や作品を見せて頂きましたね。
お亡くなりになる直前の字とは思えないほど美しく
しっかりとなさっています。
お兄様の晩年がどれほど充実なさっていたのか
拝察させて頂きました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
Posted by チカ at 2015年03月19日 21:13
かをるさ、んこんばんは~

お兄様の亡くなる間際に詠まれた句や見事に画かれた桜の画に私も心に沁みました。

これからも心行くまでかをるさんはお兄様の供養をしてあげてくださいね。
Posted by nene at 2015年03月19日 22:08
geoさま

ご無沙汰しています。

ありがとうございます。

なかなか思うようにいかないのが常ですが
兄は最後はとても見事でした。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2015年03月20日 10:23
秋桜さん

おはようございます。
この絵は50号ぐらいだと思うのですが
昨年の桜だと聞いています。
丁寧に描いていました。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2015年03月20日 10:25
チカさん

ありがとうございます。

兄の晩年は趣味に生きて
本当に充実していたように見えました。
やはり、趣味を持つことは生きがいにつながりますね。
そのためには、継続です。

いい見本があるのに
ワタシはさっぱりです(笑)
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2015年03月20日 10:28
neneさん

ありがとうございます。

元気な時も凛としてましたが
亡くなるまでその姿は変わらなかったですね。
絵も沢山もらってますので
ながめて冥福を祈ります。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2015年03月20日 10:31
久しぶりに訪問して、お兄様の訃報を知り涙しました。
お悔やみ申し上げます。

お兄様が60歳から日本画をはじめられたとの記事に背中を押され、日本画をはじめました。
昨年描かれた「さくら」の絵はこころにしみます。

しあわせな人生だったのですね。

想うことが供養になるそうです。
かおる様の記事もお兄様への「想い供養」だと思いました。

合掌
Posted by 茶坊たがわのUP(あっぷ) at 2015年03月22日 22:40
私も一年前の三月に妹を亡くしました。
お兄様と同じで病院に行ったときにはすでに余命2週間と言われました。
そして約束されたように二週間後に亡くなりました。
妹も詩を書いていて、妹自身の声で吹き込まれた詩の朗読が流れる葬儀でした。

お兄様はご家族やかをるさんに貴重なものを残してくださいましたね。
美しい作品の数々や亡くなる前の日にかかれた遺書。
素晴らしいお兄様でしたね。
心よりご冥福をお祈りいたします。
Posted by 婆ちゃんねる at 2015年03月24日 07:37
たがわさん

ありがとうございます。

日本画されてるんですね。
続けてください。
続けていれば絶対にものになりますものね。
また、いつの日か茶房で個展できますね。
かけつけますよ。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2015年03月24日 16:12
婆ちゃんねる さん

そうなのですか
妹さんが・・・
順番がくるうのはつらいですね。
生の声の詩の朗読
それは涙なしでは聞けなかったでしょうね。
近い人が逝くのは本当にさみしいものです。
妹さんのご冥福お祈りいたします。
Posted by かをる(郁)かをる(郁) at 2015年03月24日 16:16
 
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