2010年06月22日

風の婚



風の婚











道浦母都子の歌が好きだ。


ワタシは、短歌を詠むわけでもなく、詳しいわけでもない。


偶然手にした道浦母都子の歌集「無援の抒情」が心に来てから・・・それから




ワタシの人生とは全く違っているけど、彼女の詠んだ歌には、強く共感できる。


どの歌も悲しみが滲んでいて


繊細な心理を短い歌に凝縮させている。




彼女自身が言ってる。


「私のうたは、楽しくないし、どちらかと言えば白黒の、モノクローム写真のような、沈んだ無彩色のうた」


「喪失感、何かを失うときのうた」

風の婚



昔、現役で働いていた時、事務所の近くに短歌の先生がいた。


時々顔を合わすようになり、その内何度かお話しをしたが


その時、言ったことで今でも記憶に残っているのが


「短歌は、シアワセではいい歌はできません」


・・・・と言われてた。


道浦母都子の短歌を読んでいるとうなずける。





    「水の婚 草婚 木婚 風の婚 婚とは女を昏くするもの」

  
    「四十代この先生きて何がある風に群れ咲くコスモスの花」


    「炎あげ地に舞い落ちる赤旗にわが青春の落日を見る」


    「君に妻われに夫ある現世は黄の菜の花の戦ぐ明るさ」











同じカテゴリー(テレビ・新聞・本)の記事画像
久しぶりの涙
あなぶきアリーナ香川であったプロジェクションマッピング
今朝の新聞記事から
バカリズム脚本のドラマ、笑いのツボが分からない?
友人の友人がNHK「小さな旅」に出演
この上なく不思議?全く理解できない
同じカテゴリー(テレビ・新聞・本)の記事
 久しぶりの涙 (2025-03-21 22:32)
 あなぶきアリーナ香川であったプロジェクションマッピング (2025-03-13 21:45)
 今朝の新聞記事から (2025-02-08 21:49)
 バカリズム脚本のドラマ、笑いのツボが分からない? (2025-02-06 20:24)
 友人の友人がNHK「小さな旅」に出演 (2025-01-12 21:07)
 この上なく不思議?全く理解できない (2024-11-29 23:25)
この記事へのコメント
詩(poem) 短歌(tanka)とだんだん高尚になって・・
Posted by かぴぱら at 2010年06月23日 00:19
かぴぱらさん

おはようございます。

自分が作れないから・・・

詩よりも短歌が好きです。
Posted by かを~る at 2010年06月23日 08:02
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
風の婚
    コメント(2)